2018年5月21日月曜日

[6354] 月へ

●月へ
 金魚がスイレン鉢の土をかき回すため池の水が濁る。水を入れ替え土の上にタイル蓋をした。
 ところで雅叙園に4万人も観客が来てくれたのは嬉しいが、猫のダム湖は池と同じく底は淀んでいる。それにダムは閉鎖的だ。そこで猫ダムを開け、川の流れに身を任せた。しかしこのままでは溺れる、それに危険も多い。そこで『ペリペリ』という構造体の乗り物を造った。これなら猫も猫以外も何もかもが乗れる。さあ出航だ。
 今回の展示では暗部を提出した。これは旅の災難や危険などを乗り切れるかどうかを試したのだろうと思う。ひとまず難は乗り切った。暗部は過ぎた。
 今、新しく明部の満月を描いている。
 もしかして、、、海ではなく、月に向かっているのかも。
 ペリペリをやる前から、絵にも月が登場していたもんな(添付写真)。

2018年5月20日日曜日

[6353] 耳ふさぎ

●耳ふさぎ
 今晩は『耳ふさぎ』です。
 この辺りには人が亡くなるとその同級生が集まって耳に団子を詰める風習がある。これは亡くなった人が寂しくて「一緒にあの世に行こう」と同級生を誘いに来る。その言葉を聞かないようにするためだ。本当に耳に団子は詰めないが、団子をつまみに酒を飲む。
 ガンで亡くなった小山くんは小中高校と一緒だった。鎌倉で高校の先生をしていたらしい。
 独り身だったそうだ。
 寂しいね…
 南無。

2018年5月19日土曜日

[6352] 豆子ちゃん

●豆子ちゃん
展覧会終了。
終わった!
さて気晴らしに
『コーヒー豆子ちゃん』
粘土いじり。

2018年5月18日金曜日

[6351] 売れっ子

●売れっ子
明日、六本木の展示会最終日。
これで三つ連チャンだったハードスケジュールの東京の展示会全てが終わる。
お寺からお借りした『猫神様』や『超化』などの猫名作が目黒雅叙園に展示、4万人の観客が来たそうだ。
新作『ペリペリ』と『ぬわずぐるみ』などプラスマイナスゼロコンセプトの猫作品はギャラリー猫町に展示、雅叙園のお客さんが流れて、また違った作品に驚きと感動。
そして僅か1センチの猫が一匹いるだけで他は還暦後の流れのままの静寂作品たちは Hideharu Fukasaku Gallery、『月』と『さざえ堂』という名作が静寂を誘う。
全体を通して過去から未来へグググっと大きく躍進した展示会だったと思う。
 ワシ、売れっ子だね。
さて次は地元での最上カフェ&アート展で小休止、そのあと名古屋ノリタケ。
振り返らずに、完全に猫ダムは開かれた。
あとは山を下り大海に向かうのだ。
*写真は Home &Cat:Andrew Wyethより。 左真ん中上のポチッと黒いのが猫です。

2018年5月17日木曜日

[6350] 不完全変態

●不完全変態
 池にトンボの幼虫ヤゴはいないが、カゲロウの幼虫が結構いる。スイレンの葉の上で羽化するようだ。でも時々羽が濡れて飛べないで金魚に食われる。そこで池に棒を突き刺した。これを昇って羽化しないかと眺めている。カゲロウは不完全変態で羽化した後にもう一度脱皮する。翅が伸びてから脱皮する昆虫は他にいないそうだ。
 僕は最近脱皮したと思い込んでいる。完全な変態ではなく不完全な変態だってことだ、ぐふふ。

2018年5月16日水曜日

[6349] 一周忌

●一周忌
 歯医者の帰りに実家に寄った。母親が「今日が、わかってたんだ?」と言う。なんのことやら? 聞けば今日は父親の一周忌。なんと! 完全に忘れていた。呼ばれたのかもしれない。
 生前、父親は僕の作った猫を「へづげたなもの、おまえはおなごの腐ったやつだ!」と言っていた。
 父親の仏前に長い間手を合わせ、絵描きに成ったことを伝える。
「親父さん。今、新技法で描いた『さざえ堂』という絵を東京で展示している。『さざえ堂』とは、福島県会津の飯盛山にある。一緒に行ったとき、昇っているのに降りてゆくあの輪廻のような名建築物だ。覚えているだろう。
 この絵は猫のような癒しでも部屋の飾りでもない。生意気を言えば運慶の仏像と同じで、一般人にはなかなか手が出せない強い気を発する代物だ。自分の作品の中では『猫神様』以来の仏教的な名作だと思っている。たぶん東北の歴史である明治維新、東北震災、原発などの何かしらが自分の魂の内深で疼くのだろう。
 親父さんよ、何も無いそこからなら、確実にこの絵の気を感じるだろう。
 生きてる時も死んでからも、ありがとうよ!」

2018年5月15日火曜日