2014年3月20日木曜日

[4431] 時間

起きているより寝てた方がいいと怠け者の知人が言った。これの問題は『時間』だ。普段、人は時間に追われ、逃避しようと南の島を思い描くが叶わず、時間を気にしない音楽や映画鑑賞に集中するのもいいけど、最終的に惰眠や深酒に逃避する。
 今日は生憎のみぞれで眠いけど、個展前で粘土いじりをせねばならない。一休みに、画家のクレーが過り、なにげに少し大きい絵(縦1m)を描きたくなった。眠いのに仕事しないなら寝た方がいいのに、絵を描く。
 色を塗っては、違う色を塗り重ねたり貼付けたり引っ掻いたりする。気に入るように描いているので、どんどん気に入っていくのだが、同時にどこかなぜか気に入らない。そんな善し悪しが交互にやって来ては遠ざかる。呼吸のように、昼・夜のようにやって来る。心の風景が四季のように流れ、一年が過ぎた気分。外はみぞれ、うっすら雪が積もっていた。
 まあ、できあがりはこんなもんだけど、やはり絵は無時間のプロセスが楽しい。気に入ったから今度の個展に出そうっと。

0 件のコメント:

コメントを投稿