2015年1月28日水曜日

[5145] 楽しみ

『燃える薪見て暮らす』
 あまり他人には教えたくないすごい楽しいことなんだけど、触りだけ教えてあげるね。
 朝一番に、薪ストーブの扉を開け、昨夜、灰の中に埋めておいた火種を取り出し、焚き付けを4本入れ、大きな薪を上におく。空気孔を開けファンを回し、火が大きくなって落ち着くのを待つ。歯も磨くのも忘れてジッと火を見る。
 毎冬薪ストーブに火を入れ暖をとっていていろんなことが解ってきた。木の種類によって違う温度や燃え方、時間と共に変化する火の色や薪の燃え具合などいっぱいの情報がある。しかしそれにいちいち対応する言葉はない。小説を読むより映画を見るより時間が濃密だ。この知識を他の人と分かち合うことはない。他人はこの知識を聞いても面白くないだろうし役にも立たない。広まることもないし、金になることもない。しかし時間を忘れるほどなのだから、かなり有意義なことなのだろう。

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