2015年6月22日月曜日

[5290] ドストエフスキー

数日前、看板を描いているところへ、小説『自由自在堂』を読まれたダンディな紳士が尋ねてきた。
「あっさり読めるだろうと最初は普通に読み進んだ。けど途中からこれはとんでもない読み物に思った。真剣にじっくり読ませてもらいました。素晴らしい小説だった。これは事実とか事実でないとか無関係に現実であり真理だ。このように世界を全て語ろうとした小説家はドストエフスキーぐらいだ」
 どうした栄助? ではなく、ドスケベエロスキーでもなく、あのドストエフスキーだって! 紳士は大変な読書家だ。もしかして、ワシ、とんでもない本を書いてしまったのかも。出版するときのあのヤバい動悸はこれだったのかもしれない。
「小説あと10冊ください。知人にあげたい」
 嬉しいです紳士さん、応援ありがとう。
 心臓が強くなった気がします。
 皆さんもゆっくりじっくり読んでね。

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