2017年2月1日水曜日

[5880] 透明な認知論

●透明な認知論
「失望を勝たせていけない」という言葉を聞いたことがある。これは希望が勝つわけではないと思う。希望という地に足がついていない幻想で自分の今をうやむやにはしたくない。
 確かにチョコが行方不明になったとき、かなり辛かった。この時「希望を持つ」ことではなく、「失望を勝たせてはいけない」ことが重要だ。
 これには解る力が必要だ。三日間だ、なぜか三日経てば大抵の些細な問題や悩みは解ける。小説『自由自在堂』にも書いたが、問題を解くとは答えがわかること。わかるには「分る」と「解る」があるが、「解る」方に身を委ねることで問題は解ける。つまり問題を分けないで解かす。グチャグチャにとろかすぐらいに解かす。撲はペットレス症候群に陥るような未来を過去で封じ込めるほど、自分の解る力を失っていないと思う。その解る力とは現代の科学でいえば「メタ認知」で、昔の言葉では般若心経の中の「照見五蘊皆空」だとふと思った。
 解る力で培った精神が当然絵に反映する。それをただそのまま描けば自分が空に解けるだろう。

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