2018年1月4日木曜日

[6217] YOLO

問「猫専門ギャラリーで猫でない作品を展示できるのか?」
 猫専門ギャラリーで展示している作品は100%どこかに猫を入れ込んでいる。これの問題点は猫を入れ込むことに拘ることで、無意識に自由が束縛され、未来に向かうはずの新しい発展が妨げられる可能性があることだ。この微細な違和感の悩みを考察していた。温泉で湯に浸かりながら解決策が降ってきた…だから温泉はいい。
 もしうちの飼い猫のチョコが筆を持ってキャンバスに見事な風景画や想像画を描いたとする。その絵は当然猫専門ギャラリーに展示可能だろう。社会は猫が描いた世界に興味があるだろう。そうそう夏目漱石の『吾輩は猫である』は猫が見た世界だ。
 1992年、僕は『猫神様』という仏像と民芸招き猫が合体した作品を発表し社会に猫祭りや猫産業の土台を作った。全ての上と下を平衡にした感覚だ。インタビューで「なぜ猫なんですか?」と聞かれたとき、「猫が僕を選んだのです」と答えていた。あれから26年、そろそろ夏目漱石さんのように「わたしは猫です」と言っても差し支えないだろう。
 春のギャラリー猫町での個展タイトル
『わたしは猫だから』展:  Because I am cat. 
とりあえずこれでいい。
僕は気分良く湯を出た。
You Only Live Once.

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